■オイル交換の薦め
昔から良いオイルを使うことは良いことだと言われてきましたが、たまに乗る200馬力の大排気量スポーツバイクと春夏秋冬毎日通勤で使う原付バイクでは求められるものが違いますし、予算も限られているでしょうから交換時期や使い分けなどが賢い選択だと思います。 そのバイクを1年くらいで乗り換えてしまうなら高級オイルは躊躇うでしょう。でもサーキット走行が趣味だとか、大事に10万キロは乗るぞというならオイルに気を使った方がいいのは論を待ちません。 1千キロで交換した方がいいという人もいれば、メーカー推奨値で5千キロでよいという人もいますが、それこそエンジンの種類や使い方、環境を熟慮して自分のバイクに適切な時期を知ることが必要です。 一般ライダーの意見を集約するとよく乗る人で年に2回、春と秋頃、季節の変わり目に交換するという人が多いようです。冬は粘度の柔らかいものを夏は逆に硬いものをと使い分ける方もいます。理にかなってはいますが、そうしなければエンジンが壊れるということはないので、そのあたりはカスタムと同じノリ、予算の都合で選んでも差し支えはないと思います。とにかく新しいオイルに交換することが重要なのです。またあまり乗らない人でも1年に1回は交換したいものです。一番良くないのはエンジンを始動せず放置しっぱなしです。 車庫保管で外気温にエンジンが晒されない好条件の保管をしている場合はそれほどでもないようですが、青空駐車で真夏の炎天下や真冬の寒冷期にエンジンを使った場合は熱による劣化や空気に触れて酸化、結露による水分の混入でオイルの性能低下は進みます。まったく乗らないのも水分が混入してオイルが白濁化しますからそのままではよくありません。ともに早い時期に交換した方が良いでしょう。またサーキット走行をする人は一般道よりも交換サイクルは短い人が多いようです。 交通の流れが速い欧州や大陸と違い、日本の交通事情は短い距離でのGO・STOPや炎天下での渋滞、湿度が高く寒暖の差が激しい環境など、とにかくエンジンおよびオイルにとっては好ましいものではありません。欧州の郊外を千キロ走るのと都内を千キロ走るのではオイルの負担も違います。 ではどれだけ走ればOKかと具体的数値は上記の論より難しいのですが、劣化の早い傾向の鉱物油の尺度から一般的なツーリングの使用で走行距離3千キロをお薦めします。またメーカー推奨値の半分の距離と決めている人も多いようです。 オイルは新しいものが良いというのは紛れもない事実ですが…千キロで交換と言うのはメーカー推奨値の5〜10分の1にあたり、疑問の声もあるようです。ちょっと考えてみましょう。 一日に5百キロ程度を走ってしまうツーリングライダーがいます。一泊往復で千キロです。東京〜金沢を往復等ですね。ですが千キロで交換するというのはかなりの負担を強いることになります。たまに距離を伸ばすよりエンジンにとっては稼働している状態の方がよいので、たまーに始動するよりは機械にとっては良いことですから単純に2日走って千キロだからすぐ交換というのは現実的ではないでしょう。その後涼しい時期に少し乗って距離が2〜3千キロにのびたら交換というのが現実的かと思います。もちろん猛暑の時期に北海道を一周したなどは帰宅後交換するのが好ましいと思います。 法定速度でもエンジンが高回転で回っている原付バイクならオイルの負担も大きいでしょうし、3千回転も回っていればほぼ用が済んでしまう大排気量車ならまた別でしょう。また油温の上がるエンジンで真夏の渋滞ばかりだとまた話はかわります。これも一概に言えません。 夏の炎天下で一気に3千キロを走破してしまったなら、涼しくなる前に早目に交換しておいた方がいいでしょうし、5百キロ程度しか乗らなかったなら環境保護の観点から考えても冬まで持ち越していいかもしれません。 また忘れてならないのがオイルフィルター(エレメント)の交換です。早い話がエンジン内のゴミ取りです。こちらはオイル交換2回に1度の交換が目安です。 とにかくエンジンオイルの管理は怠らないで下さいというのが一番言いたいことなのです。 麒麟倶楽部で取扱っているMOTULオイルを紹介します。
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